|
夢は沢山膨らみますが…ちょっと現実の話をしませう。さて、お話は変わりますがizmooさんは普段ジェンダーとかセクシュアリティとかって考えることはありますか?
いっぱいあります。というかイヤでも考えさせられる、といったほうが正確かな。
例えばどんなことですか?
私は世間からすると、(外見が)割と男子か女子か判断しにくい人のようで、おトイレとか銭湯とかでギョっとされることがあったり、初対面の人にどっちなのか1週間も悩まれた上に、おかまの男の子、と判断されたりすると、その判断基準について考えちゃったりします。
それはizmooさんにとって不快なことですか?
不快でもあり、愉快でもあり。
…どちらですか?
どちらもです。確かにいちいちじろじろ見られたりギョッとされたりするのは、なんかこう「疑い」な空気を感じていやだしめんどうくさいのですが、その判断結果やらその理由、その後の言い訳にはわりと興味深いものがあります。要は、こちらの余裕の持ち方次第で、どちらにも転びます。
余裕がないときは、シンドイ、ということですね?人間、いつでも余裕があるわけじゃないですもんね。面倒ですね。
そうですね。しかも私の場合、他人とのコミュニケーションがやや苦手だったりして、あまり人と話したくないことがよくあるので、めんどくさいボリュームがわりと大きかったりするんです。
観察はすきですけど(笑)。
ジェンダーに対する意識のギャップはありまくりです。私の中では、自分のことを「男子でもなく女子でもなく」ありたいと、なんちゅうか、”性”のコードをなるべく消したい感じがしていたり、そう思っていたりするのですが、周りの人たちは、その”性”コードを読み取ろうと躍起になってくるんですよ。
ワタシの経験からも、どうも人は相手の性別を知りたがるみたいですね。はっきりしないと落ち着かないというか…。
そうですね。”性”コードを基準に相手を判断することが多いような気がするんです。つまり、相手を認識する「ものさし」、ですね。
面白いなあと思った事例のひとつですが、ホームヘルパーの仕事をしていた時期があって、一緒に仕事をした初対面のおばちゃんに、最初、「若いのにえらいわね〜」「よく気がつくわね〜」とかほめられまくっていたのに、私が女子だと判明したとたんに、反応が冷たくなりました。これって、女子なら気が利いてあたりまえとか、なんかそういう暗黙の了解というか基準があるっちゅうことなんですかね。それとも、男の子にはいい顔したいだけだったんですかね。いずれにしても、性別で対応は変わる、と思われます。
いやーん。
いや〜ん、よ。
ワタシは外見上、明らかに女子に見られるのですが。日本社会における女子ジェンダーを身につける時期に日本にいなかったので、ちょっと行動にズレがあります。なので、特に帰国したばかりの頃は大変でした。相手もきっと大変だったことでしょう(苦笑)。
例えば…足を開いて座る、とか。腕をくんでばかりいる、とか。口を大きく開けて「あはははは!」と笑う、とか。逆に服装はあちら風に胸がガバッとあいたものとか、ノーブラだったりもしたので変に誤解されたりね。私が相手に気がある、みたいな。これは迷惑でした。
ワタシの個人的な感想では、日本はとてもジェンダー規範が強いですね。でも、ワタシの知り合った欧米人の多く(っちゅうか、全員)は逆に、日本の人、特に若者は一見、性別不明だ、といってました。体型とか声があまり差がないというのです。いわれてみれば、そうかもしれないと思ったことがあります。逆にその為にジェンダー規範が強くなったのかしら?
どうなんでしょうね。こんなことを研究している学者さんはいないもんですかねぇ。でももしそうだとしたら、逆に、どちらでもいいような文化になっていっても良かったのにね。転んだほうがやっかいでしたねぇ。
ねぇ。…成人して生活をしていると、似たような価値観の人たちとばかりお付き合いして、人間関係が偏っているのであんまり現状がわからないのですが、子供が成長して学校とかに通い始めたらイロイロとまた直面することが沢山でてくるんだと思っています。
あと、小話をひとつ。冒頭にちょっと言いましたが、少し具体的に状況を話すと、3ヶ月のお仕事の研修に参加したときの出来事です。特に研修のはじめに自己紹介がなかったんですよ。名札も姓だけだったので、むこ〜のほうの席のおばさん方で、私の性別について1週間ほど話題になっていたそうです。こちらも話はしないし、寝てるし、すぐ帰っちゃうし、というわけでお話ができなかったそうな。
1週間くらい経って休憩中にタバコを吸っていたら、話し掛けられて、世間話をしました。そしてその数日後に判明したのですが、なんと!!私は「おかまの男の子」と判定されたのだそうです。
え?じゃぁ世間話の時はまだ不明と認識されていたの?
そうだよ。 その後日、また更に私と世間話をしていて、女子だと発覚したのだよ。面白いのが、その判断した理由で、「短髪」、「声(低くはないんだけどな〜)」、「のど仏」、「タバコ」、そして「身のこなし」がオトコ、らしい。でも、「話し方」とか話の内容から推測される「気の遣い方」でどちらか判断に迷ったらしいのですよ。そこで思い当たったのが「マイルドな若い男の子」→「オカマの“20歳”の男の子」と判定結果が進化していったらしい。
本当はわたくし、「30歳女子」なんですけどね(笑)。年齢もかなりずれているし、つくづく思い込みってこわいなぁと思いました。
以上、1週間悩まれた上の答えが「オカマの男の子」だった、という話でした。
「男」「女」のステレオタイプ(偏見)にそって判断していったら、どんどんずれていってしまったというわけですね。
一週間自分のしぐさや行動、外見の微妙なところを観察して、自分がもっている「男はこうだ」とか「女ならこうだ」というジェンダー・コードに一生懸命当てはめようとしていたなんて考えると、すごく面白いよね。平和だなぁって思う。
決して自分の価値観や基準は疑わないわけね。
それにしても、その思考の進化というか、結果が算出されるまでの過程を想像すると面白い感じがしませんか?
理系過ぎていまのお話、理解できません(^^;
条件の抽出から考察結果を出すまでのプロセスというか、簡単に言うと、あーでもないこーでもない、とイロイロ考えているその感じがおもしろい。でまた、その結果、そうきましたか!ってのがおもしろい。
1週間、おばさんたちの会話でナニが話されていたかを想像するとすごいですよね。
(ここからは中年女性、いわゆるオバサンの口調を想像してお読みください:)
「−あの児嶋さんって人、男の子かしら?」
「−どうかしら、でも男の子にしては声がそこまで低くないわよぉ。」
「−でものど仏あったし、最近の男の子って声がそんなに低くないじゃない。」
「−でも、自分のことワタシっていってたわよ。」
「−タバコも吸ってるし、男の子じゃなぁいぃ?」
「−化粧もしてないし、男の子よぉ。」
「−でもしぐさとか、すごくマイルドで女の子みたいよ。」
「−すごく気も遣ってるし、丁寧に話をするし、男の子ではめずらしいわねぇ。」
「−ちょっとちょっとぉ、もしかして最近よく聞くオカマかもよ?」
「−そうだわよ!きっとオカマなのよ。」
「−なるほどね〜」(皆、納得!)
なるほど。ほんと、興味深いです。
ちなみに、izmooさんは最近よく耳にする「性同一性障害」ではないのですか?
性別違和感はありますが、「女子なのはいや〜ん、でも男子ってのも違うしなぁ」って感じがしているんです。イメージで言うなら、”白”もしくは”ブランク”でありたい感じです。伝わるかしら?
それにしても、【femail to white/blank】ってなんか良くない?
わかりません…。
いやぁ〜、今いいなぁ、と一人で勝手に思いました。これかなりヒットした。
そうですか。それはよかったですね。
ええ。とっても良かったです。サンキュー、Small Talkさんって感じです。ひらめきの瞬間をありがとう。 |