ベルリン発:息子の飛び火をナニで治すか。

現在、ドイツのベルリンに来ています。
到着して4日が発ちました。
こちらはまだまだ寒くて、冷え性治療中の私としてはかなりな冒険の滞在です。

今回は4歳半の息子を一緒に連れてきているのですが、日本にいるときからヘルペスのようなものが口にできてしまって、気になっていました。
「疲れてるのかなぁ」とか「食事が良くないのかなぁ」とか、「私が忙しいからなのかなぁ」とか…
気にしないようにしながらも、イロイロな原因を考えていたのですが、忙しくてそのまま渡欧。
レスキュークリームを塗って様子見でした。

ドイツについてから、赤い斑点がどうも増えてる。
日本でも若干ヘルペス第一号の周りに2・3個あったけど、顎のほうにも、耳のほうにも増殖している。
なんとなく、「飛び火?」と思ったのですが、飛び火は保育園の他の子がなったという噂を聞くだけで、あとは何の情報もないまま、あと2日が過ぎました。
でもあまりにも増えてるので、日本にメールしたり、こちらでも誰か専門家に観てもらおうと思うくらいになりました。

さぁ、どこにいくか。
とりあえずドイツなので(苦笑)、ホメオパスを探そうということになったのですが、
ベルリンには知り合いもいないし、紹介もないのにいい先生に当たるとは限らないし、あぁ、どうしようとグルグルしていたのでした。
たまたま私がマッサージをしてもらった人に尋ねて、その人に一人、ホメオパシーの先生を紹介してもらいました。さっそく連絡を取り、みてもらうと「これはなんでしょう?あまり危険なようには見えませんが。」というのん気な反応。「日本では抗生物質が出されて、保育園に戻るにも許可を取るくらいのものなのですが」というと、「私には分からないので、小児科で診断書をもらってきてください。」とのこと。
知り合いの小児科を紹介されて、とりあえずホメオパシーで使われているHeilerdeという土(泥)を処方されて治療院を後にする。
さっそく紹介された小児科に電話をすると、つながらない。
3時間くらいかけてやっとこさつながったと思ったら、金曜日は彼女は休院で不在だという。

そうしてる間にも、あ、また増えてる…

紹介された人ではなく、他の小児科に診断書を書いてもらおうということになり、近くで小児科を見つけてアポを取る。時間にいくと、受付の人が息子の顔をみて「あら、飛び火ね」と一言。
(ドイツでも知られてるんじゃんっ!)と思ったのは勿論、ホメオパスの人にちょっと不信感が…

先生に診てもらい、「飛び火」と診断。彼には抗生物質が入ったシロップを一週間飲むことを薦められる。なるべく彼も抗生物質は使わないようにしているけれど、これほど広がってしまった飛び火に土を塗りたくってもいたちごっこになるだけだとのこと。副作用に対する不安を話し、それに対する説明も受ける。そうして、火曜日にオーストリアに移動することも考慮して、抗生物質を飲ませることに決定したのでした。

絶対自然療法派、な訳ではありませんが、自分自身、腎盂腎炎の時に抗生物質でひどい目にあっているので極力西洋医学の薬は避けたい私。
でも、ケース・バイ・ケースで使い分けることが大切だと思っています。

今回のケースでは、飛び火の症状の進行が早くて、時を急いだこと、すでに一緒にいるオトーチャンに移ってしまったこと、出会ったホメオパスに信頼が置けなかったことや診断ができないため、もちろん対応もできずにコチラの状況を変えることは難しいと判断して薬を選びました。小児科の先生と、薬に対する懸念についてオープンに話ができたことも大きかったと思います。

薬を飲み始めて数時間後から、発疹の腫れが引き始め、本人も楽になったのかゲンキが出てきました。
納得のいく選択だったので、薬飲んでる~という嫌悪感もなく、とにかく一安心です。

帰りに通りかかったホメオパシーを扱っている薬局では、私が自分用のバッチフラワーエッセンスのトリートメントボトルを作ってもらいました。指標を貸してもらって、ナニを入れてもらいたいかは自分で決めます。値段は約500円。便利です。便利すぎる…
これなら誰でも気軽にバッチフラワーを活用できますよね。

ドイツでは、そういう選べる環境があることが嬉しい。
ホメオパシーの社会的認知度も日本とは違い、高いし、一つの選択として提示されています。
ホメオパシーは主義ではなく、多くの方法の一つ。
医者もホメオパスも薬局もそういう認識だと話が早いです。
今回の出来事は、何よりもこのバランスが取れた環境のありがたみを実感するものでした。

日本の私の周囲には、
ホメオパシーは「安心」で「副作用がない」と思っている人が多い印象を受けます。
でも私はドイツでホメオパシーによってとても危険な思いをした人たちを知っています。
判断ミスで、身体にすごい反応を起こしてしまうらしいのです。

日本では西洋医学とホリスティック医療と東洋医学の隙間が大きすぎるので、
どうしてもドイツのようにお互いのいいところを選び取ることは難しいとは思いますが、
自分で少しでも知識を持つと、選択基準が変わってきます。

自分が病気になった場合、どう対処するか、何を選ぶかは本当に自分次第です。
でも特に子供が苦しんでいる時には、なにを一番優先させるべきかを冷静に判断して欲しいと思うことがありますね。ただ薬がなんとなく危険で嫌だ、とか、自然なものがスキだからとか、そういう「なんとなくいいかも」の基準は曖昧すぎます。
だからといって、なんでもかんでも薬で治そうとすると、人間の身体の自然治癒力まで見失ってしまいます。

なにごとも、バランス感覚と冷静に判断する視野が大事なのかもしれません。

2006年03月
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