【下の動物園】
【下の動物園】(=「上野動物園」の反対語のつもりかっ!?)

(ドイツの動物園、というか家畜園…ヤギとか放し飼いで、びびるりんりん)
どこかに書いたかもしれませんが、りんりんの愛読書に
『かわいそうなぞう』があります。
私と同じくらいの世代の人たちなら知っていると思いますが、当時小学校低学年のどっかの教科書にものっていた話。
アメリカと日本が戦争してて、いつアメリカが動物園に爆弾落とすかわからなくって、落ちたら動物が逃げちゃうからその前にさくっと殺すか…おやなんとぞうは賢くて、毒入りの野菜はくわねーぞ、しかたがない、毒入り注射で殺すか…おやなんと、ぞうの皮はブ厚くてハリが折れちまう。仕方がない、飢え死にさせるか。
あぁ、なんて人間って、自分勝手なのでしょうっ!…
という風にはもちろん書いてませんが。
とにかくっ!
戦争だった頃、そのために殺されてしまったゾウさんのお話です。
(正しい内容が気になる人は、図書館へGO!)
多分、かなしくて係りの人が泣いちゃうところとか、
ぞうさんがお腹すいて、ごはんくれると思ってがんばって
フラフラになりながら芸当をするところとか、
飛行機がブンブンきちゃうところとかが、
りんりんにはヒットしているようです。
この本、他の大人には不評です。悲しすぎるって。
でも、りんりんは読みたがる。
し~かたがないので♪私が読みます。
実は、私も大好きだったから。(なんでかは忘れた。)
戦争のこととか、なんで動物を殺すのかなんてことを当時2歳くらいだったりんりんになんて説明したらいいんだよ!
と思うのと同時に、当時アメリカで「テロ事件」があったりもして、戦争がはじまっていただか始まりそうだったかで、今の子ども達にそれをどう話せばいいんだろうと、かなり真剣に悩んだりもしていました。
自分自身、ぜったい戦争反対と思っているのに、やっぱり世界のどこかでは戦争が行われているという現実が理解できないでいるのに…
自分の価値観をどれくらい「押し付けて」もいいのかが多分わかっていなかったんだと思う。
でも、この本とりんりんのおかげで気がつきました。
自分は自分の価値観を十分、吟味している。
それを提示していけばいいんだって。
というわけで、開き直って説明しましたね。
爆弾を持っている飛行機は「悪い飛行機だ」と。
人間はとても自分勝手だ、と。
「悪い」という評価を下すことに、とても躊躇していたことに気がつきました。
「戦争はいけない。絶対に人を殺しちゃいけない」と発言することにも、なんとなく気まずさがあったりして…いやなテーマ。
自衛隊がイラクに派遣される時も、イラクで「人質」事件があったときも、少なくとも私はそういう気まずさをずっと感じて、あまり正直に話もできませんでした。
普段仲良くしている人たちの口から「あれは自業自得だろ」とかいう発言を偶然耳にしてしまってショックだったり。
どれくらいの人たちが、ちゃんと自主的に情報を集め、客観的にみて、自分の考えを発言するのだろう、とか。
ほんと、暗い時期でした。
戦争や国民の不安は、日常生活すらのびのびと過ごせなくする位の影響力があるのだなぁと学んだ時期でもありました。
そぉんな、個人的には暗い時期、
昨年のいつだか忘れましたが、りんりん、
保育園のバス遠足で上野動物園にゆきました。
帰ってきてから、やっぱり愛読書を取り出す奴。
それをみながら、
「上野動物園にぞうさん、いた?」-「うん」
「おさるさんは?」-「うん…」と沈黙
「…?????どうしたの?」
「下の動物園にもさぁ…ゾウさんとかおさるさん、いるのかなぁ…」
…っ!!!
りんりんにとって、上野動物園は
「上の(方にある)動物園」だったのね…