保育所な日々
昼寝後のおやつが終わると、出たがりやの子どもが
「おっちゃん、外へ行こうよ」「外で”?い”やろうよ」と声をかけてきて、
「じゃぁ、玄関で靴はいて待ってるからね」と待機していて、
「よっしゃ、行こか」と私が腰を上げると、どどど---っと飛び出して、
思い思いの”くるま”にのってガーガー走りまくる。
風の吹く日は「寒いよ、やっぱり」とジャンバーを取りに戻ったり、
ズボンを長いのにはきかえたり、
それでも近所迷惑もかまわずガーガー走りつづける子どもら。
そして「わっせ、わっせ」「いち、にい、さん、しぃ~」とランニングする私。
かっぱの前の道は、路地になっていて車は入ってこない。
だから好き放題に遊べる”開放区”。
さぞかし、近所の皆さまは「うるさい!」と思っているだろうが、
こちとら、ここに居を構えて25年の古顔保育所。
やりたい放題なのである。(もちろん、それなりに気を遣ってまっせ!)
冬の日は短い。夕方の5じごろになるともう外は暗くなる。
6じ近くなるともう真っ暗で、向こうの方にいる子は誰が誰やらわからなくなってきて、
迎えにきた親も「うちの子は…」と近くまで行って始めて「ただいま~」ってな具合。
それでも「もっと遊ぶ~」と言い張って”くるま”にのりつづける子ら。
「ほんまこの人ら、よう遊ぶよ。」
「好きやなぁ、こいつら。」
考えてみれば、この時代”路地”で遊ぶ子はほとんどいない。
だから、かっぱ前の路地は近所名物。
向こう三軒両隣の大人たちがのぞきにきてくれる。遊びに来てくれる。
「元気ねぇ。」
「寒くないの?」
「楽しそうね。」
通りかかる人が声をかけてくれる路地、
今どき珍しい路地遊びがくり広げられている吉祥寺本町2丁目。
そこに『かっぱの家保育所』がある。