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ネパールの孫たち

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 この年末年始(’03~’04)、私は娘たちが住んでいるネパールへ行ってきた。子どもが4人(私にとっては孫)いる上の娘と、彼女といっしょに日本食レストランを始めてしまった下の娘が、カトマンズにいるのである。
うちのカミさんは、何かと理由をつけて年に1~2回は行っているが、私は約2年半ぶり(前回は ”エベレストをなま目で見たい”ツアー を組んで行った。決して孫の顔見たさではないのである、私の場合は。)、孫その4は、2才すぎなので、今回が 「はじめまして」 であった。

 上の2人は 「おっちゃん、おみやげは?」 のあいさつばっか。けど一番下の子は 「あんた誰?」 みたいな。そりゃあそうだよな。初めて会ったへんなじじいだもんな。それでも10日ほどいっしょにすごすうちにやっと 「ふーん、あんたがねぇ」 ぐらいの認知はしてくれたような気がする。みんなが 「おっちゃん」 とか、 「おとうさん」 とか言うから、自分に関係のある大人だとはわかったんじゃないかな。

 それはさておき、毎度孫たちにまとわりつかれるのを楽しみに行っているうちのカミさんが、今回ばかりは 「子どもらがちっとも相手にしてくれない」 と嘆いていた。どうやらあの人たちは”ばば離れ”をしはじめたようなのだ。いや、娘に 「今日はお母さんは一日出かけるからちゃんと留守番しててね」 と放ったらかしにされても、てきとーに一日遊んでくらしているから、そろそろ”親離れ”もしはじめているのかもしれない(もちろん、メシを食わしてくれる遊んでくれる使用人の少年などが家の中にはいるのだが)。兄弟が何人もいる。家の中に親がいなくても誰かがいる。そういう生活だから、”親なし”の時間を平気ですごすことができるようだ。

 さて、その親離れ、子離れのこと。
近ごろの日本では、一人の子どもを、じじばばを含めた大人たちがぐるぐるまきに取りまいて、離れ離れにならないようにしている様相。 「そんなんじゃ、自立した子ども・大人にならねえよ」 と批判しても 「どうしてダメなの?」 「私もその方が楽だし、楽しいし」 と意に介さない大人ども。どうやらそうやってお手々つないで一生仲よくくらしていくつもりのようである。 「それでいいの?」 「うん、いいのよ、それで」
うーん、そう開き直られるとどうにも説教のしようもなくなってしまうが、みんながみんなそんな人間ばっかになれば、それはそれでいいのか。どうせわしゃ先に死ぬんだし。と、こっちも開き直ってしまおう。

 とはいえ、毎日お子さまたちとおつき合いしている私としては、仕事柄、子どもを放ったらかしにしておくわけにもいかず。だけど、 「はい、はい」 と何でもお望み通りの下僕になる訳にもいかず。やはり、結局のところは 「くつは自分ではきな」 「ぬぎな」 こけても 「自分でおきな」 「何のために手があるんじゃ」 「頭を使え、手を使え、足を使え」etc. と言葉で励ます(?)というパターンになってるようで、ご近所さまからは 「おっちゃんは見てるだけ、口だけ」 「何もせんで楽しようとしているだけ」etc. 悪評(?)をいただいておる。

 ま、そんなんで、子どももどうにかなるとも思えないし。どうなろうと知ったこっちゃないけど。子離れしたくない親たちと親離れしない子どもたちがつくっていくこれからの日本という国。社会は一体どんな様相を呈するのだろう。想像したくないなぁ。が私の本音なのである。

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